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2018年2月

2018年2月28日 (水)

アンテナの利得

 利得と言ふとアンテナに増幅作用があることを想像するかも知れない。しかしアンテナに増幅作用はない。アンテナは入力されたエネルギーを空間に輻射する装置である。輻射特性に方向性がありこれを指向性と言ふ。

* 増幅作用はないが振動するエネルギーの一時的貯蔵である共振作用を利用してゐる

 例としてダイポールアンテナと八木アンテナを比較する。それぞれに同一電力を入力するとしよう。アンテナと給電線に不整合がないと仮定する。アンテナを中心とした球面を考へ、ここから外に輻射されるエネルギーを積分すればどちらのアンテナも同じ値となる。つまりアンテナの種類を問はず輻射されるエネルギーの総和は変らないことになる。

 しかし指向性によつて特定の方向については強く輻射する。その分他の方向への輻射が小さくなる。ダイポールアンテナと八木アンテナの向きを揃へて比較すれば、八木アンテナの反射器方向について、ダイポールアンテナは導波器側と同じ大きさのエネルギーを輻射してゐるであらう。八木アンテナではこの差分を指向性方向に集中させてゐる。つまり一定のエネルギーを指向性方向に寄せ集めてゐる。アンテナの利得とはこの指向性方向の最大値を指標化したものである。

 下の図は電磁界シミュレーターMMANAによる模擬結果である。アンテナの利得差を反映させてダイポールアンテナと3エレメント八木アンテナの指向性を重ねた。ダイポールアンテナが八木アンテナより強く輻射する方向のエネルギーの差分を、八木アンテナでは前方に集中させてゐる。この作用は水平面に限らず垂直面で見ても前方に集中させてゐることがわかる。

3eldp
ダイポールアンテナと3エレメント八木アンテナの指向性

黒:3エレメント八木、赤:ダイポールアンテナ(MMANAによる模擬結果)

 アンテナの利得とは、一定のエネルギーを指向性方向に寄せ集める度合を指標化したと言ひ換へることができる。

2018年2月27日 (火)

昭和45年頃のAM6石スーパーラヂオキット 資料画像

昭和45年頃に出荷されたと推測されるAM6石スーパーラヂオキットの写真

販売者名 表示なし
型番 NTR-660
用途 教材用
周波数の表記 c: サイクル
 このことから昭和47年以前の出荷と推測する

「誰にでも組立てられる生きた教材」とあるが私が小学生時代に挫折したキットである。ACE製のキットは三種類の組み立てに成功したが、このキットは基板パターンを傷めたか部品を傷めたかで挫折したやうだ。面倒になつて放置してゐた。

NTR-660組立説明書(6ページ、PDFファィル)

Img_3114

Img_311

外箱

Img_3117

組み立て後の箱の内側

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本体外観

Img_3125

  • ソリッド抵抗
  • ゲルマニウムPNPトランジスター
     周波数変換・発振 2SA471東芝 缶に腐食が見られる
     IF増幅 2SA367三菱 2個
     AF増幅 2SB186三洋 
    缶に腐食が見られる
     AF増幅 2SB172松下 2個
  • E系列ではないコンデンサー容量
     0.02uF, 0.04uF,
    5uF, 30uF, 50uF
  • DEC製電解コンデンサー
     日本メーカーらしいが現社名が不明
  • 出来が良いとは思へない基板アートワーク

Img_3128

Img_3139t
改修のため取り外した部品

2SA471のケースは腐食してゐて捺印が読みにくい。
セラミックコンデンサーのメーカー捺印は「MSK」だが村田製作所だらうか。
10uFケミコンは容量抜けを起こしてゐた。
33uFケミコンは47uFの包装間違ひらしく48uFの静電容量だつた。

兄弟機種と思はれる8石モデルNTR-880を組み立てた人の記事があつた。

NTR880」PIANO弾きHALMA GENの旅日記

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