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国語

2012年4月 8日 (日)

不と非

大正時代の漢和辞典「字源」を見てみる。

「非」の項より

  • ず、あらず(不)うちけし、否定する、不の下は主に虚字を用ひ、-の下は多く実字を用ふ。以下論語先進篇からの引用。

「虚字」

  • 漢文にて動詞・形容詞として用ふる字。名詞を実字といふの対。

2012年4月 6日 (金)

NAの訳語

NAまたはN/Aと表記される'not applicable'の言葉をどう国語に翻訳するか。

対象、該当、適用の三つの言葉を鍵にして考へる。

対象 非対象 対象なし 対象外
該当 該当せず 不該当? 非該当 該当なし
適用 適用せず 不適用 非適用 適用なし 適用外

どれがいいものか。表の内容によって変りうる。

不と非の使ひ分けは熟語が名詞か動詞かによって変る。これは漢籍を参照しないと分からないか。

2010年5月29日 (土)

「みづほ」のアクセント

 「みづほ(瑞穂)」の単語のアクセントの話。放送マスコミはこの語のアクセントがをかしい。

 「みづほ」のアクセントは次の語と同じだ。
  田中、山田、田舎、すみれ、枯れる、赤いなど、新明解国語辞典の表記では0番のアクセントである。
 「瑞穂の国」を読むならさうなるだらう。

 ところが放送マスコミは何故か違ふ。
  佐藤、落ち葉、きれいなど新明解国語辞典の表記では1番のアクセントである。
 放送マスコミは「みずほ銀行」といふときは0番で読み、単に「みずほ」の時は1番で読む。何故だ。

 因みに社会党*の福島瑞穂は、自分の名前をいふときに福島と瑞穂を切って間をおいて0番の正統アクセントで「みづほ」と言ってゐる。これは彼女の長所である。彼女がかつてTBSラヂオの人生相談に出てゐたときに何度も聞いた。
H22.6.12追記
 この動画冒頭で彼女は名乗ってゐる。 
追記終り

 「みずほ銀行」の「みずほ」のアクセントは西洋人の訛りに合はせたのかも知れない。コマーシャルの最後に1番のアクセントで「みずほ」と読んでゐただらう。しかし日本国内でその必要はない。日本国内では日本式にやればよろしい。
 
 何、0番のアクセントでは格好が悪い、宣伝がしまらないだと。何を言ふか。「みづほ」はさういふ単語である。勝手に改変するな。特に放送業者はそんなことをするな。子供がをかしなアクセントを真似するではないか。

*私は社民党とはいはない。

2010年4月22日 (木)

産経の記者は国語が苦手なのか 他人事

 今日4/22の産経抄。「他人事」を「人ごと」などと書いてゐる。「他人事」と書いて「ひとごと」と読む。これは日本人の常識。国語のできない若者ならまだしも産経抄を書く記者はこんな言葉を使ったら恥づかしいものだと思ふ。
 ああひょっとして、これは国語のできない鳩山兄の発言だから皮肉として書いたのかも知れないな。さうであれば良いが。

 以前の私の記事にリンクを張っておく。「他人事じゃないキャンペーン

2010年4月16日 (金)

安直に反意語を作れない熟語

 一文字だけを反対の意味に置き換へても反意語にならない言葉があることに注意しよう。これは、同じか類似の意味を持つ漢字を二つ並べた熟語に当てはまる。漢字の意味をよく考へてみよう。

 近傍--×遠傍 
 遠隔--×近隔
 近接--×遠接

2010年4月14日 (水)

常用漢字表の廃止を提案する

 4/13に常用漢字表の見直しで出入りのある字について記事が出た。以下は産経の記事である。

    「碍」の常用漢字見送り 「玻」「鷹」も 文化審小委
     常用漢字の改定を議論している文化審議会の漢字小委員会は13日、191字を増やすとしたこれまでの試案に追加する漢字はないことを確認した。「障害」ではなく「障碍」と書けるように、障害者団体などが「碍」の追加を求めていたが、見送った。
    http://sankei.jp.msn.com/life/education/100413/edc1004131219000-n1.htm
 全く馬鹿らしい。この議論は意味がない。常用漢字表自体を廃止したら良い話だ。現実には常用漢字表にない漢字が生活上多数使はれてゐるし、使はなければ不便であるし、表現をこの範囲に留める必要もない。

 そもそも常用漢字表は、漢字の廃止を前提として作られた当用漢字表の後継である。漢字廃止勢力も既に漢字使用の廃止を諦めたのであるから常用漢字表も廃止すればよいのだ。強いてこの表の範囲に表現を留める必要もない。

 三鷹を「三たか」とでも書くのか。交ぜ書きは醜い。障碍を「障がい」か。間抜けだ。碍は「がい」と読むと覚えてしまへばそれで終るのだ。難しいからと漢字で表記しないと意味がわからなくなる言葉が続出する。枸櫞酸はクエン酸とカナで表記するので「クエン」とは何か全く想像できない。西洋の言葉と思ってゐる者も多からう。

 電磁気学の分野では、「輻射」の輻は当用漢字にないからと「輻射」が廃止され、別の意味の「放射」に置き換へられてしまった。本来の「放射」に「輻射」の意味が追加されてしまった。このやうに漢字制限により言葉の意味に混乱が生じたのだ。当用漢字表、常用漢字表は害をなしてゐる。

 漢字の正字体を使ってゐる香港、台湾の子供は文字が覚えられなくて馬鹿が多いか。そんなことはない。学校で教へる漢字はともかく、社会生活上漢字使用の範囲を制限するのに反対する。

2010年4月 9日 (金)

トップがばかなら国保たぬ

 4/8の産経の記事「トップがばかなら国持たぬ」だが、「持たぬ」よりは「保たぬ」であらう。あてる漢字が違ふ。産経の記者は国語ができない。もしそれを指摘したら、広辞苑に出てゐるから等と言ひ訳をするだらうか。広辞苑はあてにならないので漢和辞典を見るべきだ。

 記事の内容やをかしな漢字を作るのは問題だが朝日新聞の方が国語的にはうまいやうだ。記事の内容が酷い新聞社に負けてゐるのは残念なことだ。産経新聞を叱咤激励する。

 社説の見出にまで「更なる」が出てゐるのは、皮肉であるが、流石に産経である。「更なる」はまともな文章に使ふ言葉ではない。知らない人は野口悠紀雄の著作を見よ。新聞記者、放送記者は野口悠紀雄の本を読んでゐないのだらうか。

 少し年下の知人は文章の読みやすさでは朝日、日経と言ってゐた。朝日は記事内容に問題があるだらうと言ったが気にしないやうだった。残念。

2010年3月24日 (水)

また「トラブル」だ 山手線の架線異常による運転中止騒動

 今日はもう一丁書く。3/23夜の山手線目白駅での架線異常についての報道である。またマスコミはトラブルの語を使ってゐる。どこか一社くらいは架線の異常とするところはないのかね。日本語ではないトラブル以外の言葉は思ひつかないのかね、マスコミの諸君。

東日本旅客鉄道会社の発表
 「(お詫び)山手線・埼京線・湘南新宿ラインの輸送障害について

関連記事
トラブル

2010年1月16日 (土)

橋脚と橋桁を間違へるな 放送局と新聞社

 橋脚(きょうきゃく)と橋桁(はしげた)を間違へて報道してゐる例を二つ見かけた。

 一つめはTBSテレビのイブニングワイド。山内あゆと長峰由紀が担当するコーナーでアメリカの交通事故を紹介してゐた。走行中のバスが別の車に衝突され操縦不能になり、立体交差の橋脚に衝突したといふものだ。橋脚を「はしげた」と言ってゐた。あれは橋脚なのだ。原稿を読んでゐたのは山内。長峰も堀尾も誰も直さない。原稿を書いた者も悪からう。

 「桁を渡す」といふ表現を思ひ出せば、橋桁は橋脚に渡してゐる路面そのものだと想像できる。「橋桁が落下する」といふ表現もある。「橋脚が落下する」とは言へない。

 ところがもっと驚いたことがある。最近新聞で同じ間違へをしてゐたのだ。これは新聞社デスクに工学的な知識がないことを示してゐる。どこの新聞かは忘れた。

2009年12月 9日 (水)

「トラブル」

 鉄道の運行情報で「トラブル」の語がよく用ゐられる。これはもともと故障、事故と言ってゐたものだ。何故わざわざ国語で表現できるものを英語で言ふ必要があらうか。

 放送局の言ひ訳として、鉄道事業者がさう発表してゐることがあるやうだ。ところが鉄道事業者だけでなく役所もトラブルの語を無意識に使用してゐる。国土交通省のホームページを見ると言葉の定義は見当らないが「トラブル」の語が多数見られる。

 私の主張は、国語で表現できるものは国語で表現しようと言ふことである。
 以下最近の産経新聞の記事から鉄道事故、障碍のものを見てみる。

     9日朝、東京都新宿区のJR新宿駅構内で信号トラブルなどが相次ぎ、
 これは信号故障でよからう。
     21日午前、JR山陽線の上郡駅(兵庫県上郡町)と土山駅(同県播磨町)で信号機トラブルや電車の緊急停止があり、
 これも信号機故障だ。
     3日午前10時ごろ、JR東海道山陽新幹線のインターネット予約「エクスプレス予約」のシステムに障害が発生し、携帯電話やパソコンなどから事前予約や予約の変更などの手続きができなくなった。トラブルから2時間以上が経過した同日午後零時20分現在も、復旧の見通しは立っていない。
 「システム障害」と言ってゐる点は評価できる。「障害」は本当は「障碍」だが。ここでのトラブルは異常の発生と言ひ換へられる。
     18日午前8時ごろ、JR東海道線の山崎駅(京都府大山崎町)構内の宝寺踏切で、遮断棒の先端部分約50センチが折れ、地面に垂れ下がるトラブルがあった。
 これは故障でもよからうが、故障まで大袈裟でなければ、「…地面に垂れ下がった。」でよからう。文の構成を直す。
     気象庁によると、16日午前8時12分ごろ、埼玉県鳩山町の気象衛星通信所で、気象衛星ひまわり6号が観測したデータを画像に変換するシステムにトラブルが発生、同日午前8時半から10時までに配信予定だった4枚の観測画像が配信できなくなった。
    (中略)
     6号は今月11日に姿勢安定装置の異常により、電波の送受信ができなくなるトラブルがあったばかりだが、今回は6号の機能に異常はないという。
 初めのトラブルは故障もしくは異常、後のトラブルは故障でよからう。

この程度にしておく。