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2017年1月20日 (金)

CWモード帯域外領域不合格の例

H29.8.31追記、削除あり

帯域外領域のスプリアス測定でCW信号が不合格になる例を示す。以下は144MHz帯送信機の測定値。

まづ最初に144MHz帯の狭帯域モードに規定される±62.5kHzのスパンで観測する。

Sample_144r06m_a1a_obsp

RBWが広いため上下の帯域外領域に検出されるピークは信号近傍となる。その他信号より10kHz、2.5kHz離れた周波数にスプリアスが見える。
(H29.8.31削除)これは周波数シンセサイザーによるものと推測される。(削除終り)
(H29.8.31追記)この機種を検討した結果、10kHzはPLLシンセサイザーの比較周波数漏れのやうだが、2.5kHzは送信ALC系統からのAM成分のやうである。PLL出力を観測するとこの信号が見られない。周波数は一定せず3kHz辺りに来ることもある。電源に乗つてゐる雑音が影響してゐると推測してゐる。(追記終り)
10kHz離れたスプリアスの減衰比は60dB以上取れてゐる。

次にスパンを10kHzに縮小して信号付近を拡大する。

Sample_144r06m_a1a_obsp10k

2.5kHz離れたスプリアス信号がはつきりしてゐる。減衰比は約55dBである。
因みにA1A信号の必要帯域幅は0.5kHzである。

更にスパンを狭めて±2.5Bnの帯域幅で観測する。

Sample_144r06m_a1a_obsp2k5

700Hz附近にノイズフロアから浮いた信号が見えるがサイドトーン発振器の信号による変調成分と考へられる。これは-60dBc以下である。

この送信機はCWモードでは不合格である。因みにFMモードでは、技術基準を超える±2.5kHzのスプリアス信号が必要帯域幅に入り、SSBモードではレベルが下がるので合格となる。

Sample_144r06m_f3e_oob_spur

FMモードの測定

Sample_144r06m_j3e_oob_spur_s15k

SSBモードの測定(雑音による変調分のみ)

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